日本には、マークザッカーバーグやスティーブ・ジョブズような大学生の間に起業し成功した起業家が生まれないのはなぜなのかについて現役大学生が考察していこうと思います。
実際、大学生の私もサイト運営を行っており、ぼちぼち生活していけるレベルに稼いでいるのでそろそろ起業について考えたことから日本の学生起業家について考察していこうと思います。
なぜ、学生起業家が必要なのか?
古い体質やしがらみが一切ない!?
大学生は、古い企業体質もなくや社会の悪い固定概念もなく、常に最先端技術に触れ続けてるという才能にあふれている可能性のかたまりです。
マークザッカーバーグや孫正義、ジョブズをはじめ最先端の技術をうまく使いこなすことができた若者たちが次の時代を作り、その国の全体の経済を支えるビジネスになっています。
このように、既存の大企業ではなく若い起業家を誕生させることこそが時代にあったサービスで一気に日本経済を復活させるために必要なことだと思います。
学生起業家が生まれない進路のジレンマ
新卒カードがもたらす最悪
日本では、アメリカや中国とは違い新卒一括採用が根付いており、スキルや経験がなくても企業に入社できる「新卒カード」という大学卒業時にだけ与えられる特権があります。
人生で一度きりの新卒カードを手放して、成功するかどうかも分からない事業に今後のすべて人生をかけるのは優秀な人ほど難しいのが現状なのです。
仮に、起業に失敗してしまい、その後中途や転職を考えると何も成功していない人より成功した経験がある人を採用するのが現実なので、中途採用でも厳しいのが現実です。
なので、この新卒カードが日本の雇用制度にのさばっている現状が学生起業家やチャレンジングな人を生み出しにくい世界にしてしまっているのです。
不況による安定絶対主義
コロナや中国の台頭で、東芝やシャープなどの大企業ですら倒産の危機に陥っており、たとえ大きなや成長している企業に入社したとしても、最後まで勤め切るのが厳しいのが現状です。
その影響で、安定絶対主義になる学生が多くなり優秀な人ほど公務員や電力会社などに就職してしまい、優秀な学生にとって起業はもってのほか論外です。
大学という環境を生かしきれない現状
「起業講座」とは名ばかりの楽単
最近では、アメリカのように「起業講座」を講義に取り入れる大学も増えていますが、少しは意味のある講義をやっているところもあるようですが、ほとんどの大学はふざけた内容が多いように感じます。
有名な経営者を登壇やマーケティングのやり方などを行っているようですが、卓上の理論になっていることが多いので、まだfreeeの使い方や起業の手続き、事業に当たっての法律などを教えたほうがいいと思います。
アルバイトをしてしまうから
日本は、大学在学中にアルバイトに力を入れ学業をおろそかにしている学生が私の周りの人を含め無茶苦茶多いように感じます。
アメリカでは、在学中にさまざまなことを経験することを重視しインターンシップや会社、NPO団体などを立ち上げる人が多く、中国でも、在学中は死ぬほど勉強するためバイトなんてする時間がないそうです。
確かに、アルバイトから学べることもありますが、ある一線を越えてしまう上、就職した後に学べる事も多いことから、目先のお金のために学生時代にアルバイトに没頭するのはもったいないです。
また、大学生がアルバイトしないとどうなるのか気になる方は以下の記事を読んでみてください。
身近に起業する人が少ない環境
これまで上げたとおり、さまざまな状況が積み重なったことで、親や親戚などの身近に事業主という人が少なくなったことで就職するのが当たり前の環境になりつつある世界になっています。
そして、自分で事業を行うということ自体考えが及ばなかったり、周囲から反対されたりと環境によって年々起業というものがほど遠い存在になっています。
近年は、「WILLFU」というYouTubeで有名な「テイコウペンギン」などの学生のための起業の学校がありますが、やはり挑戦には大きな壁があるので、もう少し起業しやすい環境ができてほしいですね。
学生起業家が生まれないニッポン体質
起業家に出資してくれるところが少ない
「PRESIDENT Online」から引用したグラフを見ると、日本はアメリカに比べて、ベンチャー投資してくれる金額が50倍も少なく、近年では中国にも差を開けられているのが現実です。
そのため、日本ではこの20~30年の間に生まれた大企業はほとんどなく、既存の大企業がのさばっているので新陳代謝が起こらず、改革が起こらない仕組みになってしまっているのです。
会社の経営について学ぶ機会がない
会社経営を知らないと、提供するサービスがどんなに良いものだったとしても、絶対に失敗につながり継続した経営をすることができません。
大学では、「経営学」という講義はあるものの、実践的な会社経営を学ぶ機会がほとんどなく、法律違反や脱税などのリスクが高まってしまいます。
また、会社経営をしていくなかで大切な補助金の使い方や適切な設備投資の方法、マーケティングなど最低限知っておかなければならないことがあると思います。
大学教授が経営を知らない
アメリカでは、スゴイ研究成果を上げた教授はその研究成果を商用化するために自分の研究室の生徒と起業して自分でお金を生み出すことを行います。
しかし、日本の大学教授は企業経営を知らず、凄い研究成果を上げたとしても起業することにつなげず、そのまま論文を書いて次の研究をするということが多いです。
このように、日本では研究して成果を上げたとしても会社経営について知らないので、事業にすることなく、研究段階で終わってしまっています。
日本の目指す起業の在り方を考える
大学発のベンチャー企業の創出
最近は、日本でもいくつかの研究が発展したり既存技術を発展させたりして起業している大学発ベンチャーがたくさん生まれています。
例えば、有名な大学発ベンチャーで言うと「(株)はてな」や「(株)ミクシィ」、「(株)レノバ」があったりします。
しかし、ほとんどの大学発ベンチャーは、東京大学や京都大学のようなベンチャーキャピタルがある旧帝大でしか生み出されておらず、大学生のほとんどが関わることなく卒業してしまいます。
名門大学の方が、スゴイ研究や企業を生み出す確率は高いですが、これからはもっと地方だけにしか生まれない企業を創出していかなければならないと思います。
フリーランス学生起業家を増やす
やはり、大学生にとって起業することはかなり大きな壁があると思います。しかし、何にも属さず仕事に応じて自由に契約するフリーランスを目指すことはどの大学生でもやることができるはずです。
今バイトをしている、しようと考えている学生は、サイト運営や今流行りのYouTube運営などフリーランスでの道を一度考えてみて、自分の力で1からお金を稼いでみることに挑戦してみてください。
そして、このように大学生がフリーランスからでも事業を始め、起業する大学生が増えることでこの記事のタイトルでもあるように日本復活の兆しが見えてくるのではないでしょうか。
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